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INTERVIEWインタビュー
ナイトスコープ CEO ウィリアム・サンタナ・リー

世界中の安全を守る セキュリティロボットの革新

ナイトスコープ CEO ウィリアム・サンタナ・リー

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銃社会のアメリカにおいて、しばしば悲劇的な事件が起こっている。KnightscopeのCEO、ウィリアム・サンタナ・リー氏は、これらの事件を未然に防ぐため、モバイル監視ロボット「K5 Autonomous Data Machine」を開発。業界の注目度も高く、NTTドコモ・ベンチャーズからも出資を受けている。「セキュリティ分野で革新を起こしたい」という同氏に、開発のきっかけやビジョンを聞いた。

※下記はTech通信Vol.1(2014年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

プロダクトの原点は 多くの犠牲を生んだあの悲劇

―セキュリティロボットのアイデアは、どうやって浮かんだのでしょう。

 きっかけは、2011年に起きたコネティカット州での悲劇でした。小学校に銃をもった男が侵入し、26人の生徒が犠牲に。アメリカには現在、13万84校の小学校がありますが、そのすべてに銃を携えた警察官が常駐することは、非常に難しい。アメリカに住んでいる人全員に万全なセキュリティを提供するのは、さらに困難です。そこでそれらを実現するための、革新的な設備が必要だと思ったのです。
 それらを実現するのが、ビッグデータ、センサリング、ロボティクスといった自動化のテクノロジー。人間がフォローしきれないセキュリティの穴を、これらで埋めていくのです。

―ロボティクス分野で成功するカギは、どこにありますか。

 この分野には、化学やメディカルサイエンス、ソフトウェアといった、さまざまなジャンルが絡んできます。これらをどう組み合わせていくかが、優れた製品をつくり出す重要なポイントなのです。
 我が社のメンバーの1/3は、フォルクスワーゲンやフォード・モーターといった会社でビッグプロジェクトにかかわってきたエンジニアたち。残りの2/3は、才能と野心を併せ持った、さまざまなジャンルの若いエンジニアで構成されている。なので、その実現が可能だと思います。

―NTTドコモ・ベンチャーズから、多額の出資を受けた要因はなんでしょう。

 当社の技術、とくにロボットからロボットにデータを送る技術が評価されたのです。その後も多くの会社から出資のオファーが来ていますよ。その理由は、わが社が優れたチームとテクノロジー、そしてカスタマーという3つの要素を保持しているところだと自負しています。

―今後のビジョンを教えてください。

 セキュリティ分野に、革新的な進化をもたらすことです。犯罪は人々の安全を脅かすだけでなく、1兆ドルもの経済的な損失をもたらすと試算されています。犯罪率を半減できれば、これらの損失も半分を埋めあわすことができるでしょう。
 これまでセキュリティ界は、モバイルやアプリがなかなか入り込めない分野だった。けれども私は気にしない。ニーズと実現可能な技術がある以上、革新は可能なのです。
 まだテスト段階ですが、2020年に開催される東京の大きなスポーツイベントで、当社のロボットが活躍するかもしれませんよ。

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ウィリアム・サンタナ・リー(ウィリアム・サンタナ・リー)プロフィール

1970年生まれ。デトロイト・マーシー大学でMBA、カーネギーメロン大学で電気工学を取得したのちにフォード・モーターに入社、4ヵ国にまたがる12以上のビジネスに携わる。その後「Carbon Motors」などのCEOを歴任、2013年にKnightscopeを設立。

企業情報

設立 2013年4月
総資金調達額 150万ドル
従業員数 6名
事業内容 ロボットを使った監視セキュリティサービスの提供
URL http://knightscope.com/

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