※下記はTech通信Vol.1(2014年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
シリコンバレーのVCからみたアジアと日本
―シリコンバレーのVCからみた日本は投資の対象としていかがですか。
正直、判断が難しいといわざるをえませんね。多くのVCがアジアでみるのは2つの国だけです。ひとつは中国であり、もうひとつはシンガポール。中国の市場の大きさはやはり魅力ですし、シンガポールは東南アジアの中心であり、国策として投資家へのインセンティブがあります。その点、現在の日本企業を見ると新しい企業がなかなか生まれてこないうえに、大企業にも元気がないと映ってしまいます。
ただ私は、日本で奨学金を受けて東京工業大学などで勉強をしましたし、日本を応援したい気持ちがあります。だからこそアジア進出の際には日本を中心に考えたのです。
アニス・ウッザマン(Anis Uzzaman)プロフィール
日本の文部科学省から奨学金を受け、東京工業大学を卒業後、米国の大学にて修士号、首都大学東京にて博士号を取得。IBMなどでのマネジメントを経て、シリコンバレーにペガサス・テック・ベンチャーズを設立し代表パートナー兼CEOに就任。世界のIT、ヘルスケアIT、人工知能、ロボティクス、クラウド、ビッグデータ、フィンテック、量子コンピュータ、次世代ITテクノロジー分野を中心に優れた企業への投資を行う一方で、日本の起業家を支援している。また世界60か国・地域で予選を開催する世界最大級のエコシステム・プラットフォーム「スタートアップワールドカップ 」の創設者であり、会長も務めている。
企業情報
設立 | 2011年5月 |
---|---|
従業員数 | 110名 |
事業内容 | 欧米・アジアを中心とする世界のスタートアップへの投資・支援。 世界最大級のビジネスカンファレンス「スタートアップワールドカップ 」の運営。 |
URL | https://www.pegasustechventures.com |
こんな記事も読まれています
記事を全て見る※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。
Tech通信は活躍しているエンジニアの職場を取材紹介する、エンジニアのキャリアアップ情報誌です。
定価:1,066円(税込)