※下記はTech通信Vol.2(2015年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
大手企業では経験できない 組織づくりからのスタート Shogo Hashimoto
―業務内容を教えてください。
インターネットメディア事業部で技術責任者をしています。新規事業の立ち上げにおいては、技術主幹として適切な技術の導入も含めて監修しています。既存事
業では開発チームの指揮をとったり、自らコードを書くことも。ほかに後輩エンジニアの教育や採用も手がけています。
―Speeeに入社した理由はなんでしょう。
3つあります。1つは、「自分の手でサービスをつくりたい私」と「サービスを立ち上げ成功させたいSpeee」の想いが合致したこと。次に、“ただの技術屋”として機能するのではなく、ビジネスの土台のうえでエンジニアとして活躍できる会社だと思ったこと。そして、世の中を進化させるようなサービスをつくれそうだと考えたことです。
―入社してみて、どんな点にやりがいを感じていますか。
「自分がこのサービスをつくった」と胸をはっていえることです。前職は大手ECサービス会社。そこでは開発であれ運用であれ、自分は全体のほんの一部の役割を果たすだけ。極端にいえば、いつのまにかサービスができて利益があがっている感覚です。しかし、ここでは違う。自分たちで企画立案から運用まですべて行う。だから、「私がこのサービスをつくった」といえる。
また、新規事業を立ち上げるとき組織づくりから始められるのもいいですね。大きな会社だと、あらかじめ決まった組織が立ち上げ主体になる。でもSpeeeでは、ベンチャー企業をイチから立ち上げる感覚で事業のスタートを切れる。ビジネスのよい勉強になります。新規事業はどんどん立ち上がるので、多くのメンバーが組織づくりの経験を積んでいる。だからいまでは、どのメンバーを選んでも「この事業は成功するだろう」と思えますね。
「私が育てた」といえる エンジニアを輩出したい
―今後のビジョンを聞かせてください。
「これは私がつくりました」といえるプロダクトをたくさん輩出する。それと同時に「このヒトは私が育てました」といえる人材をたくさん輩出していきたい。 これまでにも、当社の「イエウール」というサービスを開発したメインエンジニアの教育に携わりました。じつは彼は、前職で私と一緒に働いていた後輩。技術力は高かったのですが、周囲と協働していく力量はまだまだ未熟な部分も多かった。そこで、開発体制のつくり方や進め方をアドバイス。その結果、無事にサービスをリリースできた。彼がリーダーとして力を発揮したことで、当初は3名だったプロジェクトメンバーが、いまは20名以上に拡大しているんです。
今後は彼と同じようなことをもっとたくさんの後輩に体験させてあげることで、多くの優秀なエンジニアを輩出したいですね。
エンジニア主導で環境をつくり アウトプットにつなげる Yoshiki Shiromae
―いま、どんなプロジェクトに携わっていますか。
アプリ開発を行う事業部で、マネージャーとして開発の裏側を支えています。サーバサイドがメインです。プロジェクトメンバーは企画担当を含めて7名。大規模なトラフィックが集中しても、サーバを落とさずに、いかにストレスを与えずアクセスしてもらうか。また、いかに最短の遷移で移動できるページ構成にするか。つねにユーザーファーストを心がけています。
―Speeeに入社したきっかけはなんだったのでしょう。
入社前は自分で受託開発の会社を立ち上げていたんです。じつは、そのときのクライアントがSpeeeだった。取引をしているときから、仕事のやり取りのスムーズさや、会社の雰囲気のよさを感じていました。「会話が苦手」というエンジニアが世の中に多いなかで、Speeeのメンバーはそんなことはまったく感じられなかった。エンジニアが楽しそうに働いているイメージがありました。
そんなおり、ソーシャルゲーム開発のプロジェクトが立ち上がったときに声をかけてもらったのを機に入社したのです。
―どんな社風ですか。
みんなが楽しみながら仕事をしています。IT 企業の職場にありがちな、いつも殺伐としていて、冗談のひとつもいえないような環境はここにはない。エンジニアが率先して環境をつくって、アウトプットにつなげられるのがやりがいになっていますね。 また、開発部門のポリシーとして、「ビジネス×技術」ということを大事にしています。エンジニアがビジネスについて話したり、新ビジネス立ち上げのために違う部署との交流を推進したりしているんです。技術がビジネスにひもづいているから、業界に変化が起きたとき、自分になにができるのかすぐに思考を切り替えられます。
成長につながるように 伝え方を工夫する
―城前さんが仕事をするうえで大事にしていることを教えてください。
ネガティブなことでもメンバーに率直に伝えることです。ただし、単純に「それはダメだからこうしなさい」というのでは反発を招きかねない。たとえば「孫正義さんが同じ立場だったらこうすると思うけど、君はどう思う?」とか。本人が一段高い視点、広い視野をもち、成長につながるように伝えています。
―今後のビジョンを聞かせてください。
質の高いプロダクトづくりができるように、チーム力を高めていきたい。技術とビジネスのバランスをとり、事業目的を達成するのに最適な回答を技術のカタチで示すのは難しいことですが、Speeeではそれをファクトを一つひとつ詰めていくことで実現しています。それをチームで一緒に考えるように導いて、事業をドライブさせられる役割をになっていきたいですね。
Futoshi Koresawa(これさわ ふとし)プロフィール
1979年、愛媛県生まれ。高校のころからプログラミングやWeb制作をはじめ、愛媛のベンチャー企業に就職。 その後、上京しゲーム開発会社でモバイルゲーム開発に携わる。株式会社シーエー・モバイルでプラットフォームメディア事業、広告事業、検索事業など幅広い技術領域を経験。独立やレコメンドエンジン開発会社での技術責任者などを経て、フリマ関連のベンチャー企業でCTOを務める。 2013年春に株式会社Speeeに入社。アドテクなどを中心にWebマーケティング事業の開発責任者を務めるかたわら、エンジニアの採用や育成に注力している。
Shogo Hashimoto(はしもと しょうご)プロフィール
1984年、長崎県生まれ。株式会社ヘルメスシステムズにて官公庁系システムの開発に携わった後の2009年に楽天株式会社に転職。ECサービスの開発や運用を手がける。2012年に株式会社Speeeに入社。インターネットメディア事業部で新メディア開発に取り組むと同時に、後輩エンジニアの教育にも力を入れている。
Yoshiki Shiromae(しろまえ よしき)プロフィール
1984年、大阪府生まれ。株式会社ファーストビットへ入社。SI事業部マネージャーとしてガラケー向け課金コンテンツの開発に携わる。その後KLab株式会社へ入社。開発リーダーとしてゲーム版『キャプテン翼』を手がける。2012年に独立し、株式会社JORRY設立。そのときの顧客だった株式会社Speeeに同年入社。スマートフォンアプリ事業部でサーバサイドから開発を支えている。
企業情報
設立 | 2007年11月 |
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資本金 | 1,301万5,000円 |
従業員数 | 231名(2014年11月時点) |
事業内容 | Web マーケティング事業、インターネットメディア事業 |
URL | http://www.speee.jp/ |
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