基幹システムの世界にクラウドを いち早くもち込む
ウルシステムズ株式会社 マネージングコンサルタント Yuta Shirai
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ウルシステムズは2013年、業界に先駆けてクラウド型ビッグデータ分析プラットフォーム『White-eYe』をリリースした。最新技術をふんだんに盛り込んだ同ソリューションは、大企業を中心に多数の導入実績をもつ。『White-eYe』のプロダクトマネージャーを務める白井氏は、基幹システムの開発エンジニアとしてキャリアをスタート。現在は『WhiteeYe』の開発のかたわら、クラウド技術に精通したコンサルタントとしても活躍できる理由を同氏に聞いた。
※下記はTech通信Vol.06(2017年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ミッションクリティカル領域でもクラウドが当たり前になると思った
―白井さんが担当する『White-eYe』とはどんなサービスですか。
ビッグデータ分析のプラットフォームです。クラウド型のデータウェアハウス「Amazon Redshift」をベースに、データ連携ツールの「Talend」や、BIツールの「Tableau」などを組み合わせています。クラウドをベースにしているので、本格的なデータ分析を手軽に始められるのが特徴です。すでに多数の導入実績があり、今年7月には博報堂のデジタルマーケティング支援サービスのデータ分析基盤としても採用いただきました。
―早い時期から基幹業務でのクラウド活用にたずさわっているそうですね。
AWSを扱うようになったのは2011年ごろのことです。あるお客さまから「会計系のシステムをつくれないか」とオーダーを受けたのが最初でした。AWSのデータセンターが東京に進出し、お客さまの関心が一挙に高まった時期。基幹システムでのクラウド活用は業界でも類を見ない先駆的な取り組みでした。
私は、開発チームのリーダーとしてプロジェクトに参加。米国AWSの技術者の協力も得ながら、クラウドの特性にあわせた基幹システムのアーキテクチャを策定しました。プロジェクトを通して感じたのは、ミッションクリティカルなシステムでもクラウドの利用が当たり前になるということ。プロジェクト終了後も、独自にクラウドの情報収集に努めました。
―そんなとき、『White-eYe』の話が出てきたのですね。
「Amazon Redshift」が日本リージョンで提供されたのがきっかけです。従来、データ分析といえば、高価な専用マシンを購入するのが一般的でした。ところが、「Amazon Redshift」は本格的なデータウェアハウスを従量課金で利用できる。初期費用もかからず料金も安い。データ分析のハードルを一挙に下げる画期的なサービスでした。
世の中ではビッグデータの利活用が注目を集めており、関連ツールが次々と登場していました。業界のスタンダードになる製品を目利きしてソリューションにすれば支持を得られるはず。そんな話がもちあがったのです。ソリューションの開発やデータ分析の経験はありませんでしたが、新しい経験をするチャンスと考えて、プロダクトマネージャーを引き受けました。
基幹システムで培った品質へのこだわりを注ぎ込む
―『White-eYe』の強みをどうとらえていますか。
ひとつは、業界のスタンダードな製品を利用している点です。関連する製品やサービスは無数にありますが、本格的な業務利用に堪えられるのはひと握りです。それを見極めるのは簡単ではありません。当社は代表を筆頭に社員が直接シリコンバレーに乗り込み、最新の情報を集めています。だからこそ、本物を目利きし、最新のソリューションをいち早く提供できるのだと思います。
もうひとつは、基幹システム構築の専門家が設計している点です。業務システムを構築するときにはさまざまなことを考慮する必要があります。システムダウンやデータの消失はビジネス上の損失に直結するため、安定稼動は必須条件。そのためには監視やバックアップが欠かせません。また、分析サイクルが定着すると、より多くのデータ量を分析したり、分析の軸を増やしたりしたくなるはずです。だから拡張性や柔軟性も考慮しないといけない。もちろん、普段の運用の手間はできる限り減らしたい。
業務利用に必要な要素を熟知しているからこそ、『White-eYe』はかゆいところに手が届く使い勝手の良いソリューションに仕上がっています。サービス提供開始後もお客さまのフィードバックを頻繁に取り入れてきました。延べ数十回のバージョンアップを繰り返しています。
―顧客企業から高い支持を得ているわけですね。
いまではクラウドサービスの業務利用はすっかり当たり前になりました。基幹業務でクラウドを活用するノウハウをいち早く蓄積していたことで、多くのお客さまを支援することができています。『White-eYe』の使い勝手や導入効果に満足したお客さまから別のご相談をいただける瞬間が、個人的にはうれしいですね。プロダクトマネージャーとして冥利に尽きます。
―今後の目標を聞かせてください。
これからも最新のテクノロジーをつねにウォッチしてビジネスの現場に積極的に取り入れていきたいですね。『WhiteeYe』以外の新しいソリューションにもチャレンジしたいと思っています。
Yuta Shirai(しらい ゆうた)プロフィール
1982年、神奈川県生まれ。ITシステム会社を経て、2007年にウルシステムズ株式会社に入社。流通・製造業の基幹業務システムの開発やコンサルティング業務を経験後、クラウド型のビッグデータ分析プラットフォーム『White-eYe』の開発にプロダクトマネージャーとしてたずさわる。クラウドを活用したビッグデータ分析や、基幹システムの構築を支援するコンサルタントとしても活躍中。
企業情報
設立 | 2011年10月(創業/2000年7月) |
---|---|
資本金 | 1億円(2017年3月時点) |
売上高 | 46億7,708万5,000円(2017年3月期:連結=ULSグループ) |
従業員数 | 275名(2017年3月末時点:連結=ULSグループ) |
事業内容 | 戦略的ITコンサルティング事業 |
URL | https://www.ulsystems.co.jp/ |
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