やったことがないから、おもしろい。❝ムチャぶり❞アサインでみがき続けた市場価値
ウルシステムズ株式会社 マネージングコンサルタント Takao Komiya
Sponsoredウルシステムズ株式会社
業務ITのプロフェッショナル集団として技術力を駆使したコンサルティングサービスを提供するウルシステムズ。同社において「エースのひとり」と目されるのが小宮氏だ。目下、大手企業のIT戦略立案プロジェクトを牽引。社内では20名超のコンサルタントをマネジメントしている。「3次請けのシステム開発会社からキャリアをスタートした」という同氏が、いかにしてステップアップしてきたのかを聞いた。
※下記はTech通信Vol.07(2018年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
実験結果を多面的に自動分析 リアルタイムのデータ共有も
―いま、どんなプロジェクトに携わっているのか、内容を教えてください。
あるメーカーの研究開発部門をサポートするシステムを企画・開発しています。多種多様な実験機器をネットワークで接続し、計測したデータをリアルタイムに収集。それらを分析したり、結果を共有したりする仕組みを提供するものです。
―開発に成功したら、なにが変わりますか。
研究開発部門のメンバーが、よりクリエイティブなことに時間をさけるようになります。研究開発部門は日々、さまざまな実験に取り組んでいます。その最終的なゴールは製品やサービスにイノベーションを起こすこと。そのための活動にできるだけ時間をさきたい。一方で、現場にはアナログなプロセスが意外と残されています。それゆえに研究者は実験や分析以外の諸雑務にけっこうな時間をとられている実情があります。
たとえば、実験に使用する機器の大半はネットワークに接続していません。実験で得たデータを利用するにはUSBメモリーなどを使って、PCに移す必要があります。大きな機器が多いから、複数の機器を使う実験ならば、敷地内を歩き回らないといけないのですね。
―小宮さんが設計に参画しているプラットフォームが完成すれば、そうした手間を一気に省くことができる、と。
その通りです。実験データは自動的にデータベースに格納されて、担当者が分析ツールを使って即時に分析できるようになる。 しかも、それはあくまでベーシックな機能。ほかにもさまざまな構想を練っている段階です。研究開発に必要な機能を一元的に提供することでトライアンドエラーに要する時間を短縮する。ひいては、イノベーションのスピードを高める。ゆくゆくは社外にもプラットフォームを提供して社会的なイノベーションを加速していきたい。それが最終的な目標です。
―ウルシステムズが取り組むからには、技術的なチャレンジがありそうです。
たくさんあります。たとえば、画像や音声などのデータを分析するためには機械学習が欠かせませんよね。センサーをはじめ、さまざまな情報源からデータを取得するためにはアプリケーションだけでなくハードウエアの知識も必要です。データ量が増えたときにそなえて分散処理技術も取り入れないといけない。ユーザー数を増やすためにはUI/UXも重要です。
―「どんな技術を使ってどんなシステムにするか」という企画の段階から参画しているわけですね。
はい。テクノロジーの知見に基づいてアイディアを出すことが私たちのミッション。どうすれば研究者がより快適に研究できるようになるか。テクノロジーでどうサポートするか。研究開発部門の方々とひざ詰めでディスカッションできるのは無上の喜びです。
また、社会的なインパクトが大きい点も魅力に感じています。「自社だけでなく業界全体を盛り上げるために、ITを活用してイノベーションを起こしていこう」という、熱い志をもった方々の役に立てるのはコンサルタントやエンジニアとしてみょうりにつきます。
挑戦の連続で生き残るための技術と経験を身につける
―華やかな案件ですね。小宮さんはこれまでも、そうしたプロジェクトに携わってきたのでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。ウルシステムズに入社する前は、3次請けのシステム開発会社でプログラマーとして働いていました。当時、担当していたのはホストコンピュータ上で動く基幹システムの保守。開発言語といえばCOBOLでしたし、プロジェクトマネジメントの経験もありませんでした。
ウルシステムズに入社したのは社会人8年目のこと。それからは怒涛のような日々を過ごしてきました。最初の2年間はパッケージ製品の開発に従事。システムの設計や開発についてのノウハウを叩きこまれました。 その後はひたすらチャレンジの連続です。電子書籍サービスの新規立ち上げや、タブレットを使った学習サービスの企画・制作といった案件が続いたかと思えば、ビッグデータ分析システムの構築やアジャイル開発の導入支援などの技術プロジェクトにアサインされたり。とにかく毎回、未知の世界。ただ、そうした環境でもがいているうちに、「どこでもやっていけるな」という自信はついてきました。単なるムチャぶりなのか、伸びしろを見極めたうえでの抜擢だったのかは、いまでもわかりませんが(笑)。
未来にワクワクする妄想こそ自己成長の原動力
―成長を志す若手エンジニアに向けて、アドバイスをください。
私が個人的に心がけていることをお話ししましょう。それは、自分のなかにゴールラインを設定して、仕事に臨むようにすること。顧客に満足してもらうことは大前提。そのうえで、自分自身が納得できる高いクオリティの仕事をする。安易に妥協しない。
そういう姿勢って、あんがい周囲が見てくれているものですよね。それを実感したのは入社3年目のことでした。ある先輩コンサルタントが「おもしろいプロジェクトをやるけれど、一緒にどうか」と声をかけてくれたんです。理由を聞くと、「仕事ぶりを見ていた。君と一緒に働きたい」と。きちんと仕事をしていると、おもしろ
い仕事に出会えると思います。
もう1つ、心がけていることとしては、「ワクワクするビジョン」をもつことでしょうか。テクノロジーやエンジニアリングは手段です。それらを使って「ビジネスにどんな影響を与えられるか」「社会に対してどんな貢献ができるのか」をつねに考えています。「実現した世界にワクワクするか」「まわりの人が幸せになるか」とイメージをふくらませるとモチベーションが高まる。そうした❝妄想力❞こそがチャレンジを乗り越えるパワーになっていると思います。
Takao Komiya(こみや たかお)プロフィール
1980年、東京都生まれ。2001年に専門学校を卒業後、SIベンダーに入社。プログラマーとして経験を積む。2008年にウルシステムズ株式会社に入社した後は、多数のコンサルティング案件を手がける。
企業情報
設立 | 2011年10月(創業:2000年7月) |
---|---|
資本金 | 1億円(2017年3月時点) |
総資金調達額 | 46億7,708万 5,000円(2017年3月期: ULSグループ) |
従業員数 | 275名(2017年3月末時点: ULSグループ) |
事業内容 | 戦略的ITコンサルティング事業 |
URL | https://www.ulsystems.co.jp/ |
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