「社員の成功が会社の成功」という企業理念を徹底させたい
トップ技術者と敏腕経営者の出会いが 「点から面へ」の成長戦略を生む
株式会社フリーダムランド 代表取締役 Hirokatsu Uchino
Sponsored株式会社フリーダムランド
2009年の創業以来、SES事業や受託開発事業で業績を伸ばしてきたフリーダムランド。
同社はいま、次なる飛躍を見据え、ICタグのデータを非接触で読み書きする※RFID技術を用いたソリューション事業に取り組んでいる。その指揮を執るのはこの領域でも屈指の技術者・藤広氏。同氏と「この事業によって社員一人ひとりの才能を伸ばしたい」という代表の内野氏にRFIDを軸にした同社の今後の成長戦略について聞いた。
※RFID(radio frequency identifier):電波を用いてID情報を埋め込んだRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム
※下記はTech通信Vol.03(2015年12月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
組み込み技術のノウハウを武器に新境地へチャレンジ
―藤広さんが入社したきっかけを教えてください。
組み込みエンジニアだったのですが、2009年のリーマン・ショックで案件が激減。そんなときにRFID技術を使った大規模プロジェクトの話がありました。そのプロジェクトではハードとソフトの両方がわかるエンジニアが皆無だったため、その両方に精通していた私が重宝されました。そして内野社長の目にとまり、能力をかわれて一緒にRFIDの事業を始めることになったのです。
―現在、リリース中の「RFIDによる在庫管理システム」の開発意図を教えてください。
「RFID技術はどう使えるのか」をイメージしてもらうために、デモ用のパッケージ製品を開発しました。これは携帯電話などのハードウエアにICタグをつけて携帯ショップの在庫を管理するシステム。iPhoneに着脱型のリーダライタを取り付けて、専用アプリを起動。ICタグを取り付けたハードウエアのうえでなぞるように動かす。
たったそれだけでハードウエアの数を一瞬でカウントできる画期的なもの。これまでは専用のリーダライタを購入するだけで1台あたり数十万円かかっていました。でも、iPhoneなどの既存の端末を利用することでハードウエアのコストは数万円にダウン。さらに専用のシステムも数百万円だったのが、数十万円で導入できるようになりました。
―今後、どう拡大していきますか。
すでにこのパッケージ製品は複数の企業が導入済み。来期には大手企業とアライアンスを組み、さらに拡大をめざします。
当社は近距離無線通信技術のRFIDのうち特にUHF帯に着目しています。UHF(Ultra High Frequency)とは、920MHz帯の電波。他の帯域のRFIDシステムに比べ離れた距離からもハードの情報を取得できるもの。すべてのハードウエアの間を無線通信で情報のやりとりができるようになれば、そこから生まれるビッグデータを基に新たなソリューションが生み出せる可能性もあるのです。また、センサー技術と融合させれば、よりおもしろいソリューションが開発できるかもしれません。
―最後に、若手技術者にメッセージをお願いします。
私は現在、SES事業部で次世代を担う人材育成に努めています。若手のみなさんに伝えたいのは「ゼロから企画を考え、新たなソリューションを生み出すおもしろさを体感してほしい」ということです。そのために、システム設計から開発まで幅広い工程のなかで、「いま、自分がどういうポジションで仕事をしているか」を認識する。そして「新たなソリューションを生み出すためになにが必要か」を考えてほしい。そしてシステムの全体を見渡せる能力を身につけたエンジニアを目指してほしいと思います。
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